時は2021年11月
アイドルマスターシンデレラガールズの久川颯ちゃんを描きました。
【アキメキ☆ホーダイ】久川颯 高解像度&過程【Clip Studio Paint イラストメイキング】
いつも通り配信開始してまずは手を慣らすために落書きするか、、、 と思っているときでした。 「久川姉妹まだ??」 というコメントがなんの遠慮もなく投げられたので アイドルマス ...
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あれから半年後、、
僕のTwitchのチャンネルを見続けることによって貯められるチャンネルポイント
それを10万ポイントという法外な量集めることで出来る「イラストリクエスト」によって
久川颯ちゃんの双子の姉の久川凪ちゃん。通称なーちゃんを描けと言われてしまいました。
ということで、久川凪ちゃんを描いたのでその過程や意識したことなどをまとめていく記事です。
ラフ
まーじーで苦戦しました。
なにせこのなーちゃん普通のポーズがことごとく似合わない。
いかんせん公式のイラストがこんな感じで、なんというかひょうきんなポーズというか変なポーズをとりがちな娘なので
いい感じのポーズを見つけるのが非常に大変でした。
出典:アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージよりわるなぎスタイル
出典:アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージよりなぎ・はーととりっぷ
というわけで、ボツになったラフたちを見ていって供養してあげてください。
一枚目
絵としてなんかしょぼいのでボツ
二枚目
上から俯瞰して角度をつければ絵に迫力が出るんじゃないかという淡い期待を抱いたこの構図。
結果としてただただ浅はかでした。ボツの二文字がただただ悲しい。
というか誰だコイツ
三枚目
結果的にこのラフはお蔵入りになってしまったんですが、これは正直悪くないと思っています。
シチュエーションとしては、ライブ中の最前列のお客さんから見たアングルですね。
振り返ったときに衣装がはためいて、それなりに迫力もありつつ、なぎちゃんっぽいポーズも取れています。
んー、べつにいいんじゃないですかね?
まぁ、描きなおした理由としては結構顔が奥まったところで小さくなってしまうので、キャラがメインとなる今回の絵では顔はしっかり見せたかったんですよね。要するに圧倒的な顔面の良さでゴリ押ししたいイラストだと最初から計画していたので、描きなおしました;;
四枚目
ハイ、これが今回のイラストのラフです。
このラフでは少しわかりづらいですが、胴体がカメラに対して平行ではなく、少し頭の方が奥側に倒れていて、ふとももが手前の方にあるような構図を目指しています。
目指した要素はおおむね取り込めていると思います。
線画
なんとなんとの難破船、今回も「顔パーツの線画レイヤー」と「その他の線画」の2レイヤーのみです。
いつになったら、線画を分けて描けるようになれるのでしょうか。
というのも、最近Live2DやSpineというアニメーションソフトの勉強をしてまして。
イラストを動かすのに、やはりある程度線画を分けておいた方が後から動かしやすいんですよね。
今回は動かす気が毛頭なかったのでこれでいいですが、慣れというのも含めて、日ごろから線画は分けていきたいと考えています。
塗り
今回のイラストでは、真上からの照明で陰になることでキャラ全体の見え方が少し暗めの感じにしようと最初から考えていました。
しかし、ここで嫌な思い出がよみがえります。
それは、、
メジロマックイーンお通夜事件です。
簡単に言うとメジロマックイーンの顔が暗すぎて何か身内に不幸でもあったんじゃないかと見えてしまう絵を描いてしまったのですが、
某有名イラストレーターの劇的添削によってかなり良くなったという事件です。
あの事件は深く深く僕の魂に刻まれ、常に明度と視線誘導を気にしながらイラストを描くようになりました。
そして、今回のキャラ塗りがこちらです。
どうでしょう?
このイラストを見たときにまずどこを見ましたか?そして結局どこで視線が止まりましたか?
人間基本的に暗いところよりも明るいところにまず目が向きます。
ですが先述した通り今回は顔含め体全体が暗くなってしまいます。
皆さんに一番見てほしいのはなーちゃんの顔面。圧倒的なかわいさをみてほしいのです。
そこで、顔そのものは比較的暗いのですが、髪の向かって右側と左側のほほの部分、両手の指先、おでこなどが明るくなっていて、それらは顔の回りを囲んでいます。
つまり、回りを明るくすることでまず顔を見るように仕向けています。
もしかしたらまだ「違うところに目が行っちゃったおー^^」という方がいるかもしれないので、背景でダメ押しします。
これが完成形です。
こんな感じで背景も含めてイラストの部分部分で明度が違う区画を細かく分けることで、明度による情報の密度に変化をつけます。
上半分は明度が細かく切り替わるのに対し、下半分はなんとなく全体的に明るいです。
人間は明度が高いところ、または情報が密集しているところにも視線が向きます。
というわけで顔ばっかついつい見てしまうトリックアートの完成です^^
まとめ
今回のテーマをあえてつけるとしたら、「明度による視線誘導のコントロール」です。
本当にできてるかどうかは知りません。やろうとしたことは確かです。
せっかくなので並べてみましょう。
並ぶとやっぱり映えますね。
半年の時を経て成長してるといいね
iphoneの壁紙におすすめです^^
あ、あとTwitchのリクエストですが、現状まだ大丈夫なのでお受けしていますが、めんどくさくなったらやめると思います。
作業詳細
作業時期 | 2022年6月 |
作業時間 | 30時間 |
使用ツール | Clip Studio Paint EX |
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